レモングラス

レモングラスとは？

レモングラスは、東南アジアを中心に広く栽培されているハーブで、ススキのような細長い葉と、根元が少しふっくらとした特徴的な形をしています。葉をちぎって軽く揉むと、フレッシュなレモンのような爽やかな香りが広がります。

東南アジアでは、料理の風味づけに欠かせないスパイスの一つ。特にタイ、マレーシア、インドネシアの料理には頻繁に使われており、スープやカレー、炒め物に独特の風味を加えます。最近では、西洋のスーパーやアジアン食品を扱うショップでも販売されており、乾燥タイプや粉末など、さまざまな形で手に入れることができます。

レモングラスの種類と使い方

レモングラスには、いくつかの加工タイプがあり、それぞれ適した使い方があります。

生の茎：長ネギのような形をしており、繊維が多くしっかりとした食感。細かく刻んでスープや煮込み料理に加えると、レモンのような風味が料理全体に広がります。
ドライストリップ（乾燥カット）：乾燥させたレモングラスを細かくカットしたもの。スープやティーの香り付けに最適。
乾燥葉：レモングラスの葉を乾燥させたもの。香りは生よりも控えめで、主にお茶やハーブブレンドとして使用されます。
粉末タイプ：パウダー状になっており、少量を料理に加えることで手軽に風味をプラスできます。

レモングラスの特徴と栽培

原産地：熱帯アジア（現在はアフリカ、南アメリカ、オーストラリア、アメリカ南部などでも栽培）
生育環境：温暖で日当たりが良く、適度な湿度がある環境を好む。特に砂質の土壌で育ったものは香りが強くなります。
収穫時期：3〜4ヶ月ごとに収穫が可能。
香りの成分：レモングラスの香りはシトラールという成分によるもの。この成分はレモンにも含まれており、レモングラスは人工のレモンフレーバーの原料としても利用されています。