セロリ(オランダミツバ)

スパイス

セロリは、今ではすっかり馴染みのある野菜ですが、もともとはヨーロッパの海岸近くに自生していた野生植物がルーツです。古代では薬草として重宝され、ローマ時代にはその強い苦味にも関わらず、香りづけに使われることもありました。
一方で、セロリの葉は死者を弔う花輪にも使われていたため、”不幸や死”を連想させる植物という少し不吉なイメージもあったそうです。

そんなセロリが、今のように食材として親しまれるようになったのは、17世紀のイタリアで品種改良が進んだから。苦味を抑え、食べやすく育てる工夫がされて、徐々に食卓に広がっていきました。

特にスパイス好きには外せないのが、「セロリシード」というセロリの種です。これが実に優秀で、生のセロリ特有の香りや風味がギュッと詰まっているんです。スープやシチューの香りづけにはもちろん、ピクルスやドレッシングにも活躍します。
さらに「セロリソルト」という便利な調味料もあります。これは塩にセロリの風味を加えたもので、個人的には肉料理や揚げ物にもよく合うので、うちの店でも重宝してます。

ちなみに、セロリシード自体は1ミリちょっとの小さな粒で、茶色から濃い焦げ茶色。表面には細い筋が入っていて、2つがくっついていることもあります。見た目は地味ですが、ひと粒でもしっかりセロリの香りが広がるので、スパイス好きにはぜひ試してほしいですね。

◆ セロリシードの活用方法
セロリシードは、特に欧米ではピクルスやトマトジュース、ケチャップの香りづけに欠かせない存在です。
スカンジナビアや東欧ではスープやソースにもよく使われ、魚料理や卵料理との相性も抜群。
パン生地に練り込んだり、サラダのドレッシングに加えるだけでも、いつもの料理がワンランクアップします。
うちの店では、スパイス香るオリジナルドレッシングにほんの少し加えて、爽やかさとほろ苦さをプラスしています。
セロリ特有の清涼感と苦みがアクセントになって、ハラル料理ともよく合いますよ。

◆ セロリシードの効能・効果
古くから薬草としても使われてきたセロリシード。
リューマチや関節の痛みを和らげる効果があると言われたり、消化を助けたり、お腹の張りを軽くする働きも注目されています。
最近では、セロリシードを煮出して作る「セロリシードティー」も人気。
リラックス効果があると言われ、忙しい日の夜に飲むと、ほっと落ち着ける一杯になるかもしれません。

◆ まとめ
セロリは野菜としてももちろん優秀ですが、セロリシードというスパイスも侮れません。
料理好きの方やスパイスマニアの方は、ぜひセロリシードをキッチンに迎え入れてみてください。
ほんの少し加えるだけで、いつもの味に爽やかな風が吹き抜けますよ。

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