ニゲラ(カロンジー)ってどんなスパイス?
英語では「ラブ・イン・ア・ミスト(霧の中の恋)」と呼ばれる、なんともロマンチックな名前の植物。日本ではあまりなじみがないかもしれませんが、「ニゲラ」や「カロンジー」「ブラッククミン」など、いろんな呼び名で世界中に親しまれています。
ふわっと羽のような繊細な葉っぱに、小さくて可憐な花を咲かせるこの植物は、見た目の美しさだけでなく、スパイスとしての魅力もたっぷり。家庭の庭で観賞用に育てられることも多く、ヨーロッパでは17世紀にはすでに栽培されていたそうです。
種の特徴と風味
ニゲラの種は、黒くて小さく、角ばった形をしています。噛むとちょっぴり苦みがありながら、どこかオレガノにも似た香り。ケシの実とペッパーの中間のような味わいが特徴です。
パウダーにするなら、コーヒーミルで挽いて使うのがおすすめ。インドや中東では、この種をホールのまま軽く煎って、パンやカレー、豆料理に使うのが一般的です。ナンにふりかけられている黒い粒、あれがニゲラです。
カレー好きなら知っておきたい「パンチフォロン」
「パンチフォロン」という言葉を聞いたことがありますか?これはインドの5種ミックススパイスで、ニゲラもそのひとつ。フェンネル、マスタード、クミン、フェヌグリークと一緒に使われ、香りを一気に引き立ててくれます。
栽培と収穫も意外と簡単
原産は西アジアから南ヨーロッパ、中東あたり。インドでは広く栽培されていて、丈夫な一年草として知られています。高さは60cmほどに育ち、種を収穫するタイミングは、実がはじける前。乾燥させて砕けば、簡単に中の種を取り出せます。
香りと相性のいいハーブ
ニゲラは香りが強すぎないので、他のスパイスやハーブとも合わせやすいのが魅力。コリアンダーやオールスパイス、タイム、セイボリーなどと相性がよく、ミックススパイスにもよく使われます。
その他の使い道も
実は、ニゲラの種は虫よけとしても使われていたという話もあります。自然な香りで安心感のあるアイテムとして、キッチンやガーデン周りでも活躍してくれるかもしれませんね。
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