ジュニパー

スパイス

ジュニパー(セイヨウビャクシン、ヨウシュネズ)は、ジンなどのスピリッツ類に使われることでも有名なスパイスです。北半球の温帯に広く分布し、ヒノキ科の常緑樹であるジュニパーは、特に「ジュニパーベリー」と呼ばれる丸い実を利用します。これらの実は、乾燥させると香りが増し、料理や飲み物に深みを与えます。意外にも、英語圏ではあまり広く使われていませんが、スカンジナビアやフランス、ドイツなどの地域では、肉料理や漬け物に欠かせないスパイスとして使われています。

ジュニパーの特徴 ジュニパーベリーは、エンドウ豆くらいの小さな大きさで、乾燥すると青緑色の花が落ち、黒紫色の滑らかな実が残ります。これを砕くと、果肉と種が現れ、香りが広がります。また、ジュニパーの枝は針のように鋭く、3枚ずつ束になっています。ジンという飲み物の名前も、このジュニパーの英語名「ジェネバ」から来ているんですよ。

香りと味 ジュニパーベリーの香りは、まさにジンそのもの!苦みと甘みが絶妙に調和し、口に入れると松のような香りやテレピン油のような香りが広がります。その香りは、特にワインやビール、ブランデーなどのアルコール飲料に良く使われます。

料理や薬用としての利用 ジュニパーはガーリック、ローズマリー、マジョラムなどの芳香性ハーブとよく組み合わせて使われます。特にジンに欠かせない存在で、料理では豚肉やキジ肉、牛肉のソースに加えたり、マリネに使ったりして、肉の臭みを消しつつ風味を豊かにします。また、塩に混ぜて料理に使ったり、パテに加えることでもその魅力を発揮します。

薬用としては、利尿や抗炎症作用があるとされ、消化器や循環器の健康に良いとされています。ただし、妊娠中や腎臓疾患がある場合は使用を避けるべきです。

その他の利用法 ジュニパーは香り高い精油を含んでおり、これを使って殺虫剤や香水が作られることもあります。加えて、紫や茶色の染料としても利用されてきましたし、昔は葉やベリーを燃やして空気を清浄するためにも使われていたことがあります。


ジュニパーを使ったレシピ例

  1. ジンの香りを活かしたマリネ
    ジュニパーベリーをガーリックやローズマリーと一緒にマリネに使うと、肉の旨味が引き立ちます。
  2. 豚肉のジュニパー風味ロースト
    ジュニパーと塩を混ぜ、豚肉にすりこんでローストすると、香り高い仕上がりに。

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