シナモン(ニッケイ、ニッキ)
シナモンは、大航海時代に探検家たちが探し求めたスパイスのひとつです。スリランカ原産のクスノキ科の樹皮を乾燥させたもので、古代エジプトでは防腐剤や香料として使用されていたといわれています。16世紀にはオランダがスリランカのシナモン栽培を独占し、高値で取引されるほどの貴重なスパイスでした。その後、イギリス東インド会社に引き継がれ、シナモンは世界中に広がりました。
シナモンの形状と特徴
- シナモンスティック
樹皮の最も外側の部分を巻いて作られます。乾燥させることでカリッとした質感になり、香りが長持ちします。 - 砕いたスティック
スティック状のシナモンを細かく砕いたもので、料理やお茶に使いやすくなっています。 - 粉末
色が薄く、きめが細かいのが特徴で、カシアよりも繊細な香りを持っています。 - 精油
食品や飲料の香りづけに使われ、風邪のときのリラックス作用もあります。
シナモンの生産地と栽培
- 分布
現在も最大の生産国はスリランカで、インド、インドネシア、ブラジル、西インド諸島などでも栽培されています。 - 特徴
野生では高さ10mほどになる常緑樹ですが、収穫しやすいように低木として管理されます。砂混じりの土壌を好み、温暖な地域でよく育ちます。 - 収穫
雨季に行われ、スリランカでは5~6月と10~11月が主な収穫期です。最初に収穫される樹皮は厚く、品質が低めですが、回数を重ねるごとに上質なシナモンが取れるようになります。
シナモンの香りと味
シナモンはほのかな甘みがあり、ウッディでデリケートな香りが特徴です。カシアよりも優しい風味で、スイーツや料理に深みを加えます。
シナモンの利用法
- 料理
甘い料理にも塩味の料理にも相性がよく、特にモロッコのタジンやイランのコーラック(羊肉の煮込み)によく使われます。また、シナモントースト、フルーツコンポート(洋ナシなど)、チョコレートのデザート、ケーキ、飲み物にも幅広く活用できます。 - その他の利用法
シナモンは、お香やポプリ、アロマオイルとしても人気があります。
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